one-bag

好きな仕事をして10年。持ち物と財産はカバン1つ(ミニマリストではない)

外資系企業 リストラ後 翌日

僕は日本での安定した生活を捨てて仕事をしに海外へやって来た。

お気に入りの家具、本、思い出の品、、、全てを捨ててカバンひとつでやって来た。

 

 

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持ち物は

小さな鍋、macbook、英語のテキスト、服。

 

たったそれだけだ。

 

 

下手したらホームレスよりも荷物が少ないかもしれない。

 

 

多くの物とマンションを引き払い、正社員の職も、フリーランスの仕事も全て辞めて日本を出た。

 

部下もいたし個人で仕事をしていたのでクライアントにもワケを話し、個人事業を畳んできた。

 

しかし昨日、突然仕事がリストラになり今までの努力が消え、

本当に全てを失ったような喪失感でぼーっとしている。

 

 

 

 

 

いつもなら出社している時間なのに自分はまだベットにいる。

昨日の朝は「今日も頑張るぞ」と燃えていた頃だ。

アツアツのシャワーを浴びてビシッとひげを剃って、ジェルでヘアセットをして気合を入れて出社していた。

 

 

しかし今は

戦力外通告により無力になり、

死体化した自分がベットにいる。

 

 

昨日から頭痛とショックで何も考える気になれない。

 

 

とりあえずベットの布団にくるまりながら水曜どうでしょうを観る。

すぐに眠くなり寝る。それを繰り返した。

 

 

結局15時間以上寝たろうか。

 

あまりにもショックで起き上がることができない。

仕事を失った事よりも自分に対する自信を失ったことのショックが大きいのかもしれない。

 

 

嫌なことは一旦忘れ再起を目指すのだ。

「また自分はチャレンジできるぞ」という小さな自信が心の隅にあるような気がする。

その小さな炎を自らの思考で消さないようにしなければいけない。

 

 

日本の心地よい安定した生活を捨てて海外へやってきたのだ。

ここで大人しく引き下がりいつまでも負犬でいたくない。

 

早く復活して次のプランを考えなければならない。

でも今あれこれ焦って変なことを考えるよりも、

たっぷり食って、たっぷり寝てリセットして早く復活するのが最優先だ。

 

寝ること食うことは得意だ。

仕事よりも得意だ。

 

 

睡眠欲と食欲はどんなに落ち込んでいても人間あるようだ。

 

 

夕方に目覚めて日本食スーパーで買ったうどんにたっぷりワカメを入れて食べた。

温かい関東ダシのうどんは心までも温まるんじゃないかってくらい美味い。

無念の敗北をした人間には尚うまい。

 

関東ダシの心の染みようっていったらハンパじゃない。

きっと大昔から関東ダシで癒された人は多かったのではないだろうか。

旅疲れした江戸時代の人や大工さんなんかもこの関東ダシに癒されたに違いない。

 

 

日本にいた時、すごく疲れた時に食べる「富士そば」が最高にうまかった。

深夜に一人で背中を丸め、演歌が流れる店内で関東だしの富士そばで何度も癒されたことか。

 

女の子に振られガックリ落ち込みながら食べた時に食べた関東ダシの富士そばもそうだった。

 

我々人間 本当に絶望を感じても温かく食事と多少の時間によって癒される事もある。 

「あんな事もあったね 笑」

と人生の通過点のようになるのだ。

そんな人生の法則を富士そばを通して学んだ。

 

 

 

つゆまで飲み干し体はポカポカ。

胃袋に食べ物が溜まると、15時間寝たくせに眠くなる。

 

 

また、水曜どうでしょうを観ながら寝てしまおう。

 

陽はまた昇る。

ではおやすみ。